メンバーのウィンチェスター・ニテテが、実際に演奏しながらパンロゴのチューニングや叩き方を解説します。左のバナーをクリックして、動画をご覧ください。
パンロゴ(kpanlogo)について。パンロゴの原型はアクラの伝統宗教で使われる太鼓ではないかと思われます。その後、奴隷貿易によって南米に連れて行かれたガーナ人と、スペインの音楽が混ざり合い、そこで『コンガ』が出来たのではないかと想像できます。それが『コンガ』のルーツは『パンロゴ』だと言われている所以だと思われます。その後1950年代にできたと言われている『パンロゴ』と言う曲に使われる太鼓として、現在の形の太鼓ができたようです。
パンロゴのチューニング法です。音を高くしたい時は、まず打面の縁を下に下げるように、木槌など皮が傷つかない物を使って叩きます。ガーナでは石を使いますが、慣れていないと傷つく恐れがありますので、お勧めしません。その後、音を確かめながら杭を叩き、好みの音まで音を上げていきます。皮のことを考えると、対角線同士の杭を順番に叩いたほうが良いと思いますが、ガーナではあまり気にしません。一つ一つ順番に叩いて一周します。どちらでも構わないと思います。大事なことは、急激に上げるのではなく、叩きこんでは少し上げること。皮も長持ちし、だんだん良い音の出る太鼓に育っていきます。
叩き方の最初はオープンです。これは、低音・中音・高音で言うと中音にあたります。混ざりけのない、きれいで丸い音が出るようになると、アフリカ音楽独特のビートを表現できるようになります。
低音域の音ベースの叩き方です。腕の重さを利用して真っすぐ落とすことが肝心です。真ん中では低音、手前に移すと低音と中音が混ざり、ソロなどで良く使われる音になります。
高音域の音スラップの叩き方です。指に張りを持たせながら指の関節の力を抜くことがコツです。初めはオープン、ベースを叩くよりも力を入れがちですが、力は使いません。パンロゴの演奏すべてに言えることですが、力を抜くことが大切です。
オープンミュートの叩き方です。叩き方はオープンですが、叩いた後、跳ねずに押さえつける音です。オープン、ベース、スラップの音は、力を使ってもある程度までは出ますが、この音は力を使っていると良い音は出ません。かなり高度ですが、この音が出ないうちは、他の音の出し方も間違っていると思って下さい。
スラップミュートの叩き方です。これも叩き方はスラップですが、押さえつける叩き方です。サポートを叩く時など、リズムの味付けとしても使いますが、いちばん大きな音もこのスラップ・ミュートです。ソロでも使うことで、ハッとさせることができます。大きなきれいな音を出すのは、かなり高度です。
名前は特にないその他の叩き方です。これらの技はソロで使えます。できなくてもパンロゴが叩けないわけではありませんが、できるようになれば、演奏の幅も広がります。手が皮に馴染んでいる証拠ですので、楽しみながら挑戦してみてください。指先と皮に、ある程度の湿気があることがコツです。
これまでご紹介した叩き方を応用した演奏です。それぞれの音が、どこでどのように使われているか、確かめてみてください。